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渇き。観てみた

何かと話題だったし、知ってる人も出ていたので観てみた。

全編通して観た最初の感想としては、
登場人物不死身すぎない?

殴ったり蹴られたり、というような描写があるだろうとは思ってたけど、
まさかあそこまでスプラッタな内容だとは思ってなかった。
和製ホラーみたいな幽霊がじわり系は大好きだけど、
血がブシャー腸がデロロ~ンという描写は苦手だよ(・ω・`)

大筋としては、
主人公の元刑事のおっさんが別れた妻から娘が消えたと連絡を受け、
とりあえず探し始めてみたら、あらやだうちの娘、私に似てクズじゃない。
というお話。

ヤバイ組織に関わった娘のせいでパパまで組織にズタボロにされるし、
娘に惚れて組織を裏切っちゃった同級生に至っては、
全身切り傷だらけの血まみれで、しかもお腹が切り開かれて盲腸直踏みつけられるという、
文字に起こしても見たくないようなえぐい拷問を受けるんだけど、
呻くけど死なない。

オダギリジョー演じる組織を裏切っちゃった殺し屋も登場して、
パパは銃で撃たれるし、
オダギリジョーもリボルバーで撃たれるしお腹から胸にかけてナイフで切り開かれるし
首にナイフ刺されるしリボルバーで親指から中指にかけて肉ごと吹き飛ばされるし、
でも死なない。

バットで頭をフルスイングされたりスコップで後ろから頭を殴られたりするけど、
でも死なないどころか気を失いすらしない。

超人過ぎるだろこいつらwww

最終的には、娘を自らの手で殺すと涙流しながら言うパパで終わりましたが、
あれは、渇きというタイトルからしても、
娘が生きて目の前にいてこそ、その娘を殺そうとすることで成し得る、
自分だけの愛情表現ができ、愛に飢えた自らの渇きを癒せる。
だからこそ娘を求める、という屈折した愛を表現しているのかなーと思いました。

娘が生きていなければ愛を感じられない。
しかし愛を感じる行為は娘を殺すことである。
矛盾してますねー。

登場人物はみんなかなーり狂った人達ばかりです。
娘を自らの手で殺そうとする父親。
甘い言葉で誰も彼もをめちゃくちゃにする娘。
人を殺していないと飢えを覚える殺し屋。
問題解決のために笑顔で犯人を殺害し自殺として処理する刑事。
薬に手を出す生徒etc。

そんな個性の強すぎる狂った人達に隠れていますが、主人公の元妻。
個人的にはこの妻、中々に悪だと思います。

娘が行方不明になったことでこの妻は主人公に連絡をします。
しかしそれは、主人公が元警察だから、とか、元夫だから、ということではなく、
主人公の人間性から、ひょっとして誘拐したのではないか?と疑ってのことです。

これはまぁ分かります。
その後の回想で主人公のダメ人間っぷりは十分理解できますので。
が、知らんと否定する主人公に対し、妻は娘探しを協力するよう要請。
渋々協力する主人公に対し、私たちの娘よ、とも言いますが、
その後、自分の知らない娘の様子を知った主人公に対し、
もう自分には関係ないと思ってる!と非難します。

協力してほしいんじゃないの?
あたかも自分は娘を理解しているかのような口ぶりだけども。

ではこの妻は娘を知っていたのでしょうか?
冒頭で妻は、主人公が娘の部屋を探して出てきた品々に対し、
何も知らないということを言います。
また、娘の交友関係なども何一つ知らないような口ぶりでした。

その後登場した娘の回想によると、
お母さんは別の男との恋愛に忙しく、自分は1人ぼっちだったとあります。

要するに、パパに対して「顔も良く覚えてないクセに!」
と非難しますが、自分もよく見ちゃいないわけですね。
そのことを棚に上げて非難しまくるわけです。

その後なんやかんやあってパパの元を再び離れ実家に帰り、
パパが電話をすればお義父さんが代わりに出て、
やはり娘を返せと言われてしまう始末(しかも電話代わるのは拒否)ですが、
娘の同級生がニュースに出たのを見ると再びパパに電話。
何があったのか教えろと。

なんていうか、身勝手過ぎない?
あと結構ヒステリックでうるさいです。

登場人物のほとんどが現実離れした狂い方をしている中、
この妻だけは現実にいそうな感じなので、それが却って嫌悪感を増長させているのかもしれません。


ストーリー構成としては、いわゆる伏線をばらまくだけばらまいて回収しないようなものではなく、
一緒にヒントも放り投げつつ、答えの受け取り方が人によって変わるような終わり方です。
基本的には主人公視点で動きますが、誰に共感するか、あるいはしないかによって、
ストーリーの観方そのものが変わってくるのではないでしょうか。

そんな感じの内容。
登場人物たちのぶっ飛んだ思考回路を理解しようとすると、
唐突に出てくるスプラッタの餌食になるかもねー。
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