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時を越えた約束 第13話

第13話です。
今回のところは某ラジオにショートストーリーとして応募する・・・
予定だったけど設定ややこしいからやめちったw

こちらで裏話等を更新していますので、良ければどうぞ。




のぼる「何か悩みがあるなら言ってごらん。相談に乗るよ」
優奈「言ったって意味はないわ! 
   お兄さんには、独りぼっちの私の気持ちなんて分からないのよ!!」

のぼる「・・・君は1人じゃないよ」
優奈「嘘よ!誰も私の心配なんてしてくれないじゃない!」

生徒A「ともえー! ともえー! どこにいるのー?」
生徒B「巴! どこにいるんだ!!」
優奈「お母さん・・・お父さん・・・」
のぼる「君を探しに来たんだ。心配してね」
優奈「うぅ・・・ぐすっ」

のぼる「君は独りじゃない。お父さんもお母さんも、ちゃんと君を見ているよ」
優奈「うん・・・うん・・・」

生徒C「少女は泣きながら、お父さんとお母さんの元に走って行きました。
    少女の姿を見て、2人もケンカを止め、仲直りすると言いました。
    それから少女は明るくなり、友達がたくさん出来ました。
    自分は独りぼっちじゃないんだと気付かせてくれたあのお兄さんは
    どこの誰だったのか分かりません。
    でも、いつか必ずお礼を言おうと少女は思いました」

国語教師「はい、大変良く出来ました。みなさんとても上手でしたよ」
ふぅ。我ながら上手く読めたな。それにしても、やっぱりユウナさんは流石だ。
授業前に1回読み合わせただけで、こっちが入ってきて欲しい所で読み始めてくれる。

それに、本当に家出した子供を相手にしてるみたいだった。
それほどの演技力だった・・・国語の授業のはずなのに、ちょっとした劇になってたな。

国語教師「はい、良く出来ました。どの班も短い間にたくさん練習してきましたね」
・・・ユウナさんにとって、この学校で受ける最後の授業。どうせなら・・・。

国語教師「どの班も甲乙つけがたいですが・・・
      今回は今井さんの班を最優秀に選びたいと思います」

~~~っ!
のぼる「よっしゃあああああああああ!!」
国語教師「これこれ今井さん、喜ぶのは良いですが、声が大きすぎますよ」
のぼる「あっ、す、すいません」

・・・年甲斐もなくはしゃいでしまった。でも良かった。きっと、良い想い出になる。
キーンコーンカーンコーン。
国語教師「おや、チャイムが鳴りましたね。
      では今井さんの班はこのままお昼ご飯にしましょう」

優奈「先生」
国語教師「はい、何ですか百瀬さん」
優奈「今回はみんなとても頑張っていたと思います。
   だからカレーもみんなで食べませんか? その方がカレーも美味しいと思うんです」

国語教師「ふ~む、それもそうですね・・・。
      確かに今回はみなさんとても上手でしたし、
      ではクラス全員にカレーをご馳走しましょう」

生徒「わーい!」
しばらくして、カレーの入った超巨大な鍋がワゴンに乗ってやってきた。
これって、元々は1班分のはずだよな・・・何杯食わせる気だったんだよ。

さらに別の先生が、ご飯の炊かれたお釜をたくさん持ってきた。
そのままクラス全員にカレーを配っていく。具だくさんで良い匂いのするカレーだ。
どれどれ・・・。

おっ!
優奈「美味しい!」
おっ?
美味しい、と言おうとした時、隣の席からその言葉が聞こえた。
心から喜んでる、そんな素敵な笑顔だ。・・・できればずっと見ていたいな。
なんて思ってたら。

優奈「ねぇ」
唐突にユウナさんがこっちを見た。
のぼる「あっ、すいません!」
優奈「・・・何が?」
のぼる「あぁ…ええっと~」
見られてたら食べにくいって事かと思ったんだけど・・・。

優奈「ちょっと来て」
そう言って、カレーを持って立つユウナさん。
優奈「カレー、忘れないで」
のぼる「う、うん」

先生がカレーを配っている間に静かに教室を出て行くユウナさん。
俺も後について行ってるけど・・・どこ行く気だろ?
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