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succession eyes ~重なる世界~ 第2話

第2話です。
下位の飛竜種との戦いの行方は? 聡は大丈夫なのか!?
そして理沙達は集合に間に合ったのかぁ!!?
とかそれっぽい予告を書いてみる。

今回もこちらで裏話など掲載しています。



教師「全員揃ったかー? いない奴は手を挙げろー! なんちて」

ヒュー・・・。

教師「あぁ・・・オホンッ! いいか、お前らも来年は受験生だ。
   今回の修学旅行だって遊びじゃない、勉強の一環だ。
   その事を念頭に置いてしっかりと学ぶように。
   また、本校の生徒として恥ずかしくない行動を心がけるように!」

生徒「はーい」
教師「では今から1時間、自由行動とする。くれぐれも言うが、本校の生徒として」
生徒「はーい」
生徒A「おっしゃ金閣寺行こうぜ金閣寺!」
生徒B「私達は銀閣寺に行きましょう!」
生徒「あ、こら!・・・まったく近頃の子供は・・・」

生徒達が散り散りになる中、理沙はある1点だけを見つめていた。

奈々「ったく、あのギャグは恥ずかしい行動じゃないのかっての。ねぇ?」
理沙「・・・聡君」
奈々「りーさー?」
理沙「えっ!?」
奈々「はぁ・・・みんなもう行っちゃったよ。あたしらも行こ」
理沙「あ、うん・・・」

聡の班はこれから行く目的地までの道順を確認しているところだった。
理沙は彼らが出発するまで動かない気だろうか?
奈々は早く遊びに行きたくてしょうがない。

奈々「・・・そんなに気になるなら一緒に行こうとか誘えば良いのに」
理沙「な、ななななななにをっ!?」

必要以上に慌てる理沙を見て奈々は苦笑した。この子はこういう子なのだ。
きっと自分が後押しでもしなければ、これからも遠くから見つめるだけで終わるだろう。

奈々「なーにー? できないのー? じゃああたしが誘ってきてあげるわ♪」

理沙の反応が面白い奈々は聡を誘いに行こうとするが、
ガシッ! っと理沙に腕を掴まれた。

奈々「なによ? 誘いに行けないじゃない」

ブンブンブンブンブンッ!
真っ赤な顔を一生懸命横に振る理沙。
何か言おうとするが、口をパクパクさせるばかりで言葉が出て来ていない。
今からこれでは先が思いやられる・・・。

奈々「分かったわよ、じゃあまた今度にするから行きましょ?」
理沙「う、うん」
奈々「(まったく・・・本当は一緒に行きたいくせに)」

真っ赤な顔の理沙を見ながら、奈々はそんな風に思っていた。




理沙「聡! 大丈夫!?」
聡「ああ、間一髪だったがな!」

ドラゴンの吐いたブレスを寸での所でかわした聡。
このブレスは魔力と熱を帯びており、2人が着ている特殊強化服を、
その身ごといとも容易く溶かしてしまう。
ギリギリでかわしはしたが、聡の服も一部が熱によって溶かされていた。
まともに食らえば跡形も残らない。

ドラゴン「グオオオァァァァァァ!!!」

仕留めたと思った攻撃を避けられて怒りをあらわにするドラゴン。
その隙を理沙は見逃さなかった。すかさずドラゴンの背後に飛び、後頭部を狙う。

理沙「もらった!」
ドラゴン「!!」

理沙が攻撃をした瞬間ドラゴンはすかさず上を向いた。
首の部分を頭部の硬い皮膚によって防いだのだ。

理沙「なっ!?」
ドラゴン「ガアアアアアッ!!」

驚く理沙にドラゴンの尾が向かってくる。
理沙「くっ!」

その攻撃をなんとか避ける理沙。しかし第一撃は囮に過ぎなかった。
ドラゴンは理沙の動きから、彼女の右目が見えていない事に気付いていた。
尾は死角から理沙目掛けて放たれた。

聡「理沙! 右だ!!」
理沙「!?」



奈々「なんでここ来るかなー」
理沙「だって私達は来年から受験生なんだから、合格祈願しておかないと!」

理沙と奈々は北野天満宮にきていた。
学問の神様、菅原道真が祀られた有名なお寺だ。

奈々「せっかくなんだから縁結びのお寺とか行けば良かったのに」
理沙「い、いいよそんなの!」
奈々「ああーそんなものに頼らずとも聡君と良い仲ですかぁ~♪」
理沙「ち、ちがうよぉ~;」

困ったように言う理沙。
縁結びより、聡と同じお寺に行っていた方が良かったのではないかと奈々は思った。

奈々「まっ、あいつも理沙の事意識してるっぽいしねぇ~」
理沙「えっ!?」

本気で驚いたような表情。
理沙がそういう所に疎いという事を奈々は重々承知していた。

奈々「やっぱり気付いてなかったか」
理沙「そ、それは奈々ちゃんの勘違いだよぉ;」
奈々「あんたねぇ・・・まぁいいわ。あたしは御守り買ってくるから、理沙はその辺見てて」
理沙「えっ、私も一緒に行くよ?」
奈々「一緒に来たら誰がここの見学レポート書くのよ」
理沙「あ、そっか・・・」
奈々「じゃあ頼んだわよ」

そう言って奈々は御守りを買いに行った。
奈々を見送り、理沙は寺の中を一通り見て回る事にした。
手にはメモ帳とシャーペン。勉強熱心な一面が伺える。

理沙「ここが本殿かぁ・・・!?」

理沙が本殿のところに来た時、それは起こった。



ドラゴン「グギャーーーーーッ!!」

理沙に向けて放たれた尾。しかしその尾は空を切る。
代わりにドラゴンの後頭部には1発の弾丸が命中していた。

理沙「・・・・・・」
聡「理沙!」
理沙「・・・聡」

倒されたドラゴンを横目に理沙の元へ駆けていく聡。

聡「すげぇな理沙! 今の動き!」
理沙「・・・・・・」
聡「あの一瞬で死角に反応したのもそうだけど、その後の動きにも驚いたぜ!」
理沙「あれは・・・」
聡「ん?」

何かを言いかけた理沙・・・しかし。

理沙「・・・いや、いい」
聡「? まぁいいや。とにかくすげぇよ! 早速戻って上に報告しなきゃな!」
理沙「報告は私がしておくわ」
聡「お、そうか。じゃあ任せた」

理沙は自分の身に起こった事を胸の内に留めておこうと思った。
あの一瞬、確かに理沙は右からくる尾が見えていた。
それは見えないはずの理沙の右目が見えていた事を意味する。

理沙「(あれは一体・・・)」

そして同時に、体の中に不思議な力を感じた。溢れるような何かが。
その力がなければ、攻撃に気付いても避けられはしなかっただろう。

理沙「・・・上には、飛竜種の存在だけ報告しよう
聡「ん? なんか言ったか?」
理沙「なんでもないわ。戻りましょう」

あの不思議な現象の正体を自分1人で解明する。
秘密主義な性格からか、誰にも知られる事なく理沙は心の中でそう決意した。
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